豆知識
自分を大切にしよう<Part①>
「自分を大切に!」という言葉をよく耳にしますが,自分を大切にするって,一体どういうことでしょうか?
心理学ではこの自分を大切にする気持ちを「自尊心(じそんしん)」といいます。
そのポイントは3つあります。
ポイント①
自分の得意なことや苦手なことにまずは気づくことからはじめましょう。
ポイント②
人がどう評価するかではなく,自分がどのよう感じるかを大切にしましょう。
ポイント③
自分をありのままに受けとめるやさしい気持ちが力になります。
中学生という時期は,周りの仲間との比較を通して,自分の得意なことや苦手なことを意識し,自分を理解していく大切な時期です。
その第一歩が「あれもだめ」,「これもだめ」と自分のうまくいかないことを数え,「自分ってダメだなぁ」と落ち込む時間になることは避けたいですよね。
「まぁ,このくらいでいいや」と自分をあたたかくやさしい気持ちで受け止めることで,前向きな未来につながる気づきのチャンスとなるとよいなぁと思います♪
(スクールカウンセラー 雪の日のうさこちゃん 東京都)
思い出と感情について
「何か思い出してください」と言われて、「九九」や「円周率」を思い出した人は少ないと思います。
一般的には「昨日の夕飯」や「楽しかった旅行のこと」、「部活の練習がきつかったこと」などを思い出すのではないでしょうか。
そのような記憶のことを「思い出」と呼んでいます。
思い出がたくさんあるということは、それだけ「喜怒哀楽」の感情をたくさん経験した、ということになります。
“喜”は喜び、“怒”は怒り、“哀”は哀しみ、“楽”は楽しみです。
皆さんは、なんとなく喜びと楽しみは良い感情で、怒りと哀しみは悪い感情と思っていませんか?
感情に良い・悪いはありません。感情とは、その時に感じて起こる心持ち・気分のことです。
感情があるからこそ喜びや幸せを感じることができますし、悲しみや辛さを感じることで、落ち込んでいる人の気もちが分かったりします。
楽しい思い出、辛い思い出、大事な思い出…その時にどんな気持ちが心に湧いていましたか?
どんな思い出にも大事な感情がたくさん詰まっています。
どんな感情も大切な心の動きです。
上手に“感情”とお付き合いして下さいね。
(スクールカウンセラー いりおもてノラ猫 千葉県)
“書くこと”で癒される
誰でも嫌な体験や、辛い体験はあると思います。
そんな時、ほかの人に「愚痴や悩みを聞いてもらいたい!」「話しを聞いて欲しい!」と思う人もいるでしょう。
逆に話しを聞いてあげる人もいると思います。
皆さんは嫌なことがあった時、どんな方法で嫌な気持ちを解消していますか?
「嫌なことがあった時は誰かに話せばスッキリする」とよく言われます。
でももっと効果的な方法が、ベルギーのある大学の心理学者らによって行われた実験で見つかりました。
それは「そのつらい体験を文字で書くこと」という方法です。とてもシンプルな方法ですが、病院などでは不安やうつの状態の人へ効果があったことが認められています。
書くことで、悩みが自分の中で整理され、ストレスが軽くなり、心の面だけでなく健康の面にも効果が現れたのです。
研究によると、最低4日間続けるのが効果的だそうですよ!ぜひ試してみて下さい。
(スクールカウンセラー いりおもてノラ猫 千葉県)
皆と一緒って?!
お休みの日に、家族で出かけたり友達と遊びに行ったりした時に、人の行列を見かけたら皆さんはどうしますか?
行列が出来るなんて「きっと美味しいお店だろう!」「何か人気の商品を売っているのかも!」と、よく調べもせずに、その行列にすぐに並んでしまう人もいるのではないでしょうか?
まわりの意見や行動に合わせて、自分も同じように行動をしてしまうことを「同調行動」と言います。
人は「皆と一緒」だと安心する気質を持っています。
同調行動は、皆と一緒であるという安心感と、人間関係を良好にするというメリットがあります。
でも、あまり周りの人に合わせ過ぎると、自分らしさが失われてしまってストレスを抱えてしまうというデメリットもあります。
同調行動は社会生活を送るうえで大切な行動です。
メリット・デメリットを理解して、バランスを取りながら日常に活かしていけるといいですね。
(スクールカウンセラー いりおもてノラ猫 千葉県)
“緊張”をうまく使いこなそう
皆さんは「緊張」した時や、「不安な気持ち」になった時は、どのようにして落ち着こうとしていますか?「落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かせたり、好きな音楽を聴いて気分を紛らわせたりして落ち着かせようとしているかも知れませんね。実は緊張や不安な気持ちがある時、リラックスしようと思うことが、かえって逆効果になってしまうことがあるのです。
例えば、人の前でスピーチをしなくてはいけない時、ほとんどの人が緊張すると思います。そして一般的には「大丈夫」とリラックスするように努めると思います。これが本当に落ち着くかどうかを確かめた実験があります。スピーチ前のグループを「落ち着け!」と心の中で言うグループと、「ワクワクする!」と心の中で言うグループの2つに分けて結果をみてみると…どちらのグループも緊張がなくなることはありませんでしたが、「ワクワクする!」と言い聞かせたグループの方が、スピーチを成功させた人数が多かったのです。
つまり、緊張する場面では「緊張するのは当たり前」と、不安な気持ちを受け入れて、「ワクワクする!」と緊張を素直に受け入れた方が良いことが分かりました。皆さんも緊張した時はぜひ試してみて下さいね。
(スクールカウンセラー いりおもてノラ猫 千葉県)
友だちってたくさんいないといけないの?
「家族に “友だちが少ないんじゃない?”と言われる」「友だちってたくさんいた方がいいんですか?」という相談を受けたことがあります。
人の在り方には正しいも間違いもありません。確かに友だちがたくさんいれば、毎日が楽しくなるかも知れません。でも、友だちがたくさんいれば、本当に毎日の生活が楽しくなるのでしょうか?
皆さんは「フレネミー」という言葉を知っていますか?
フレミネーとは友人(friend)と、(ememy)を合体させた造語で、意味は“友達のふりをした敵”のことを示します。
友だちとして表面では仲良くしていても、実は裏で悪口を言っていたり、内心では相手の不幸を願っている…そのような傾向のある人のことを指します。そのような人とは友だちになっても、あまり良いことはなさそうですね。
友だちを(無理してでも)たくさんつくるより、自分が毎日を気持ちよく過ごす方が楽しいし、大切なことです。
安心して一緒にいられる人といる、可愛がっているペットと遊ぶ、大好きな本を何度も何度も読み返す…自分の気持ちが“楽しい”と感じること探して、気持ち良く過ごせる時間を増やしていって下さいね。
(スクールカウンセラー いりおもてノラ猫 千葉県)
自分の努力を認めることの大切さ
野球やサッカーなどスポーツの試合が放送されると、テレビの前で応援したり、感動したりする人も多いと思います。
試合には「勝ち・負け」が伴いますが、高校野球では負けたチームも勝ったチームも、最後は笑顔でお互いの健闘をたたえる場面が多く見られたような気がします。
よく『相手の選手を称賛(しょうさん)する』と言いますが、これは『相手を良いと認め、ほめる』という意味です。でも認めてほめるって、なぜ大切なのでしょうか。
皆さんは、友達が一生懸命努力したけど上手くいかなかった時、つい「しょうがないよ」「気にしなくていいよ」というような言葉を口にしてしまうことはありませんか?
この言葉は、言い方にもよりますが「なんでもうちょっと頑張れなかったの?」というニュアンスが相手に伝わってしまうことがあります。
自分は精一杯努力したのに上手くいかなくて落ち込むことって誰でもありますよね。そんな時こそ「よく頑張った!」という、努力を認めてくれたひと言が心の支えになり、また頑張ろうという気持ちにさせてくれます。
『自分の努力を認めてくれた人の言葉』そのひと言が、その人にとって辛い時に自分を支えてくれる『心の宝物』になります。
(スクールカウンセラー いりおもてノラ猫 千葉県)
なんだか気分がさえない時に
ぜひやってみてね!!
落ち込んだり、イライラしたり・・・嫌な気分は、いつもの生活を少し変えるだけで良くなることがあるよ。
4つ方法を紹介するね!
生活リズムを整える
夜にしっかり寝て、朝に起きて、昼間は活動する。当たり前!と思うことでもなかなかできてないこともあるかも・・・自分の生活を一度振り返ってみてね!
運動する
散歩をする、自転車に乗る、軽いジョギングをする、といった軽い運動でも気分がよくなるよ。毎日少しずつでも軽い運動をやってみてね。ストレッチもいいかも!
日光を浴びる
朝に太陽の光をたくさん浴びることで、幸せホルモンと言われる「セロトニン」という脳内物質がたくさん出てくるんだよ。セロトニンはやる気も出してくれるよ!特に、午前9時までの強い光の太陽光を浴びるのがお勧めだよ。
バランスの良い食事をとる
加工食品(ハムやソーセージなど)や動物性の油、白いお砂糖を中心とした食事よりも、果物、野菜、魚、赤身肉を中心とした食事のほうが良い気分につながるんだって。朝食を食べる人は食べない人よりも気分が良いという研究結果もあるよ。
朝起きたらすぐにカーテンを開け、お散歩などの軽い運動し、しっかり朝食をとる!
できそうなことからぜひやってみてね!
(公認心理師 ハナミズキ 大阪府)
よく眠れる方法を紹介するよ!
ぜひ試してみてね!
みんな、夜、ぐっすり眠れていますか?
眠れないとき、困るよね。でも、ちょっとしたコツで、ぐっすり眠れる方法があるよ。ここでその方法を紹介するね。

方法論夜、よく眠るためには、からだ全体と気持ちを落ち着かせることが大切。
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Step 1お風呂に入る
ぬるめのお湯にゆっくり入ると、体が温まってリラックスできるよ。できれば15分はお風呂につかると良いかな。
Step 2明るい光を避ける
寝る1時間前から、ゲームや携帯電話、テレビの明るい光を避けると、眠りやすくなる。
Step 3お話や音楽を聞く
お気に入りの本を読んだり、ゆったりした音楽を聞くと、心が落ち着くよ。
Step 4深呼吸をする
ベッドに入ったら、深く息を吸って、ゆっくり吐く。これを繰り返すと、心と体がリラックスする。
まずは5回から初めて、慣れたら15回ぐらい行うと良いかな。
Step 5毎日同じ時間に寝る
毎日同じ時間にベッドに入ることで、体のリズムが整い、眠りやすくなる。これらのステップを試して、ぐっすり眠ろう!
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これらのステップを試して、ぐっすり眠ろう!
勉強に集中する方法!
ポモドーロテクニック!を
ためしてみてね!
ポモドーロテクニックは、25分の勉強セッション(ポモドーロ)と5分の休憩を交互に繰り返す方法だよ。

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Step 1「科目と勉強する内容を決める」勉強したい科目や勉強する内容を決めよう。
Step 2「25分間勉強!」タイマーをセットして、25分間集中して勉強しよう。勉強中は、電話やゲームなどは遠くにおこうね。
Step 3「5分の休憩!」25分の勉強が終わったら、5分の休憩を取ろう。リラックスして深呼吸し、気分転換しようね。
Step 4「1~3を繰り返す」まずは2回繰り返してみよう。2回だと勉強時間は50分だね。
Step 5「15-30分の長い休憩!」長い休憩をとろう。この休憩中に軽いストレッチや水分補給をしよう。
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ポモドーロテクニックを使うことで、集中力が向上し、疲れにくくなるよ。
勉強しようという気持ちも保てるよ!
ポモドーロテクニックを取り入れて、勉強に集中しようね。試して見てね!
おねしょについて知ろう
大きなお友達へ
(小学生高学年~中学生)
みんな、こんにちは!今日はおねしょについて学ぼう。
おねしょって何か知ってる?夜にぐっすり眠っているときに、おしっこが出ちゃうことなんだよ。でもね、大丈夫。これはとっても普通のことで、たくさんの子どもたちが経験しているんだ。

おねしょが5歳を過ぎても治らないと「夜尿症:やにょうしょう」というんだよ。病院で治療もできるんだよ。
おねしょ(やにょうしょう)が起きる理由はいくつかあるんだ。まず、おしっこのコントロールがまだ完全じゃないことがある。それから、夢中で眠っていて、トイレに起きるのが難しいこともあるよ。時には、とても疲れていたり、お水を飲みすぎたりすると、おねしょをしてしまうこともあるんだ。

もし君がおねしょをしてしまっても、恥ずかしいことじゃないよ。大切なのは、おねしょをしたら、お母さんやお父さんに教えて、シーツを交換すること。そして、夜、寝る前にかならずトイレに行くようにしようね。

おねしょは、大きくなるにつれて自然となくなるものだよ。
でもおねしょが治らなくて心配だったら、おねしょ専門の病院に連れて行ってもらおうね。お母さんやお父さん、先生と一緒に考えることで、解決のヒントが見つかるかもしれないよ。

最後に、おねしょをしてしまっても、君はとっても素晴らしい子だよ。おねしょは、成長の一部なんだ。だから、心配しないでね。
おねしょについて知ろう
小さなお友達へ
みんな、こんにちは! 今日はおねしょについて学ぼう。
おねしょって何か知ってる?夜にぐっすり眠っているときに、おしっこが出ちゃうことなんだよ。でもね、大丈夫。これはとっても普通のことで、たくさんの子どもたちが経験しているんだ。

おねしょが5歳を過ぎても治らないと「夜尿症:やにょうしょう」というんだよ。
おねしょ(やにょうしょう)が起きる理由はいくつかあるんだ。まず、おしっこのコントロールがまだ完全じゃないことがある。それから、夢中で眠っていて、トイレに起きるのが難しいこともあるよ。時には、とても疲れていたり、お水を飲みすぎたりすると、おねしょをしてしまうこともあるんだ。

もし君がおねしょをしてしまっても、恥ずかしいことじゃないよ。大切なのは、おねしょをしたら、お母さんやお父さんに教えて、一緒におむつを変えたり、シーツを交換すること。そして、夜、寝る前にかならずトイレに行くようにしようね。

おねしょは、大きくなるにつれて自然となくなるものだよ。もし心配なことがあったら、お母さんやお父さん、先生に相談しよう。みんなで一緒に考えることで、解決のヒントが見つかるかもしれないね。

最後に、おねしょをしてしまっても、君はとっても素晴らしい子だよ。おねしょは、成長の一部なんだ。だから、心配しないでね。